30×30の実現に向けて!
気候変動と野生生物保護の鍵を握る「公海の3分の1の保護」30×30
文責 武本匡弘(グリーンピース報告文も含む)
私は、約40年ほど海を職場としてきました。
それは単に潜水業にとどまらず、海に関わる様々な分野との協同を経て、破壊や何かを犠牲にするような活動ではなく、海を守り、育み、そして海から学び、限られた資源からの恩恵を受けながらより持続可能な海洋活動が続けられるための探求の歴史でもありました。
今変わりゆく海を目にして決意することは、「海を守るために最も効果的なアクションは、何もしないこと!」つまり網を入れない海を増やす、その事がどれだけの効果を上げる事が出来るのかを実際に目にしてきたのですだから何よりこれに尽きると確信しているのです
地球上の陸の保護区に比べ海は驚くほど少なく、わずか1%ほどと言われています。
全く信じられない数字と言わざる得ません!
一刻も早く海洋保護区を増やす、しかもそれは公海上の事であり、決して水産業はもとより経済活動を阻害するものではありません!(むしろ保護が進むほど水産業は持続可能なものになるのです)
どこの国にも属さない公海は、地球の表面の43%を占める広大な空間で、豊かで多様な生命にあふれています。公海に生息する海洋生物は、水面で炭素を吸収し、海底深くに貯蔵する役割を担っています。この働きがなければ、私たちの大気中の二酸化炭素濃度は今より50%も高くなり、世界はもはや生存できないほどの高温に見舞われます。
英国のヨーク大学とオックスフォード大学、グリーンピースによる1年に及ぶ共同調査で、人間活動の直接的な影響を受けない地球規模の海洋保護区ネットワークとはどのような姿なのか、何百通りものシナリオを作成しました。調査結果は、ネットワークの構築は十分に実現可能で、必要なのは政治的意思であると指摘しています。
これは3月に国連にて開催予定のIGC4(第4回政府間会議)で、海洋保護条約の早期実現を強く求めるためのもので、日本を含む世界35以上の国と地域で計約400万筆の一斉提出です。
今回提出した要望書の内容はこちらです→ 要請書
保護区(MPA)は、生息地と生物種を保護し、海洋生物の多様性を再構築し、海洋生態系の回復を助け、重要な生態系サービスを維持するための重要な手段です。
本調査結果は、海が直面する危機に対処し、その回復を助けるために生態学的に代表的な地球規模の保護区ネットワークを公海に構築することは、充分に実現可能であることを示している。また、それは急務であり、手段もすでに存在している。必要なのは政治的意思であることは明白です。
この調査レポートはこちら、是非お読みください!↓
こちらからダウンロードいただけます。
更にこれまでに科学専門家チームを持つグリーンピースの調査結果と保護活動(5つの成果)には驚くほどの地球への貢献を見る事が出来ます
皆さん、是非ご協力ください!自宅にいても行動は出来るのです!
是非貴方も署名を↓
『神秘に満ちた海を未来へ』署名キャンペーン
※グリーンピース・ジャパンのWebサイトが開きます。