2023年太平洋航海プロジェクト、無事帰港しました!
Velvet Moon、2023年の太平洋航海プロジェクト!
Velvet Moon号がどんな旅をしてきたのか、このページでご確認ください。
(2023/6/18更新)
2023/6/18
帰港! 13日(火)15時10分深浦港着岸「海の判断は陸を見よ!」
出港を2日早めた5月25日、3日前から気にしていたグアム東方海上の低気圧が台風になり、その速度は北マリアナス海域にすら"近寄るな!”と言わんばかりに太平洋上に居座った…。
この時点でグアム行きは断念、何故なら陸(島)の復興にも数週間を要するのは自分も過去に経験済みだ。
時間稼ぎをしながらせめて小笠原行きを探りつつも3号の発生で難しくなる。
何故なら崩壊した気候パターンの象徴「豪雨台風」では陸から流れ出る流木等により黒潮海河は漂流ゴミ銀座と化す。
夜間航行が必要な小笠原、4年前の台風年での復路で、夜中に衝突した漂流物で船体に鳴り響いた轟音の恐怖、肝を冷やした!
案の定、帰航日の伊東からの相模湾は漂流物だらけ、昼間視界良好の中でワッチをしても、船底を通り抜けた漂流物が大きな音を立ててスケグにあたった!
21日間の台風に翻弄された船旅、寄港地で聞く話や漁師の嘆き、正に気候危機をこれほど体感する機会というのは逆に貴重だ。
そして、これほど楽しくクルーメンバーたちと過ごせたことは最大の喜びだ、そもそも20代~60代の年齢差構成で24時間過ごすことなどあるだろうか?
プロダイバーとして40年海で生きて来た、そこで見えたものは陸の姿だった、ヨットのプロではないけれどやっぱり船から見えたのは陸の姿だった。
皆さん応援ありがとうございました!
2023/6/13
濃霧!
伊豆大島波浮港を早朝に出る、ところが!
イルカやウミガメをよく見る絶景「筆島(ふでしま)」あたりから‟もやって"来た…。
岡田港手前で数10メートル前後の視界、数々の海上衝突の事故例が脳裏に浮かぶ…
急がば回れ、急いでないから回る、海と自然の変化を楽しみ安全第一、船は行く!
2023/6/10
さらば、八丈島!
台風2号の発生でグアム航路をあきらめ、八丈で小笠原行きの機会をうかがっていたが、3号の発生で断念、他に横浜からの2艇の小笠原行きだった2艇と共に三宅島に向かう。
3号は小笠原直撃予想、被害がないことを願う…。
2023/6/8
朝デッキでラジオ体操!
黒潮に乗って快走、食べて、夕陽を見て、寝て起きたら八丈島に着きました。
184マイル、30時間の旅でした!
2023/6/5
黒潮に乗る!
熊野灘北上中、小笠原への再トライで船は走る!
しかし、グアム西海上沖の低気圧は間違いなく台風になるだろう…。
これが今年の気候変動の象徴だ。
2023/6/1
海から見える地球!
航海中の台風対策で重要な事は避難港の選択、静岡から200㎞離れた那智勝浦港がベストとなり27時間かけて向かう。
熊野の山々に沈む夕陽、月あかりが夜の太平洋を照らし「月の道」を作る、沿岸付近に発生した海上竜巻にはギョッとする!
そして行く手を阻む「黒潮」の異常なほどの大蛇行による‟向かい潮“は船の速度を止めるほど…。
それでも朝は来る!
朝日にホッとし、夕方無事港に着く。
20代の女性クルー2人が開口一番、「黒潮ってすごい!」
海のパワーも、風の力もみんなエネルギーになる、原発なんか全然いらない!
そうだ、海から地球が見えるのだ。
2023/5/31 11時
台風の前の静けさ
台風が「こっちに来るな!来るな!」と立ちはだかっているのに加え
どこの港で避難係留しているかが問題。
現在下田から磐田市福田港午後から一晩かけて那智勝浦に向け出港
台風からの南南西の風を少しでもブロックする港として選択した。
写真 遠州灘を正面に控えた磐田市福田港
2023/5/27
5月にカロリン諸島付近で台風が発生
しかもこの時期に最大風速70mを超えるスーパー台風
直撃したグアム現地の人も、僕自身もこんなのは聞いたことがない!
地球の気候は崩壊している…。
低気圧の影響もありやむなく下田に避難、南へのアプローチ機会をうかがう。