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破滅を回避する英知の結集! ネイチャーセミナー3編 基礎編・実践編#1・#2
<基礎編> 気候変動・気候危機・気候正義
約40年、プロダイバーとして、海と向き合ってきましたが、海洋環境の劇的な変容は留まる事がありません。
水中世界を中心に、環太平洋沿岸の海を見てきましたが、太平洋の真ん中辺りの状況はどうなっているのだろう?と考え、6年前から自ら操船したヨットで探査・国際交流などを目的に航海を始めました。
ヨットでの旅は「気候変動」による海・空・風の変化がただならないことを僕に伝えてくれました。
そしてプラスチックのゴミだらけの海!正に太平洋はゴミだらけ!でした。
航海距離は6年間で29,000キロ、航海日数は延べ290日間。
これらの報告等に加え、40年間撮影した水中映像等と共に、一人一人が何をしたらよいのか?という事を考えたいと思います。
私は、科学者でも、研究者でもありませんので「目撃者」としての話をさせていただいています。
自分の目で見てきたこと、体験した事だけを伝え、知ってもらうことが自分の使命であると認識しています。
そして、そのことがきっと希望につながると信じています!なぜなら、先ずは「知ることは希望」だからです。
基礎編プログラム
1、海から見た地球 「気候変動・気候危機・気候正義」
- 気候変動・地球規模でのサンゴの白化現象・生物多様性の喪失、国内にも広がる「磯焼け」現象・地球温暖化、気候変動と異常気象の違いは?
- 気候危機・「風が変わった!」太平洋の島々で命と生活を脅かすもの・地球規模での危機的な状況、もちろん日本の海も…。
- 気候正義・Co2排出国と、その犠牲となっている国々への不正義・国家間の不正義、世代間の不正義
2、海から見た地球「プラスチックスープの海」
- 太平洋の島々、どこへ行っても浜はプラスチックだらけ…。
- プラスチック問題と気候変動は同じ問題
- リサイクルしていない?日本の現状
- プラスチックと環境ホルモン
3、気候危機に立ち向かう行動を!
- 一人一人ができることから大きな変化へ、希望はある!
- どう学ぶのか? 効果的な行動の選択を!
- 声を上げ続けよう!「知ることは希望」
<実践編#1> 気候危機に立ち向かう行動を探る
気候危機は人類にとって緊急の課題です。にもかかわらず、世界はこれに連携・協力して対応するどころか、 戦争とその準備に明け暮れ、核抑止力の有効性すら強調されています。
それでも、世界の潮流はスウェーデンの高校生(当時)がたった一人の国会前での学校ストライキをきっかけに 若い世代を中心に「気候正義」という合言葉と共に大きなうねりとなっています。
特に EU 諸国を中心に国レベルでの気候対策や脱炭素に向けた動き、グローバルサウスの国々では命と生 活にかかわる問題として経済大国に向けての必死の訴え等の動きが活発になっています。
しかし日本では圧倒的多数の国民が気候危機の状況に無関心であることに加え、G7 広島の失敗や、失態 等に象徴されるように政府の気候対策に関してはむしろ後退しているという状況です。
また、せっかく気候問題に関心を持ち始めても、「ウオッシュ(※)」が蔓延る経済界やメデイアの影響もあり、包括的に理解できない、本質的な解決向けての行動ができにくいという現実があります。
(欧州では広告自主規制機関が裁定し、米国ではFTCが制裁金を課した例も出ています。さらにEUでは、不公正取引方法指令の改正案やグリーン・クレーム指令案が提示されています。)
- 先ず、現時点での自分自身の気候危機に対する知識や実践などがどの程度であるのか?を点検します。
- ごく基本的な気候変動による地球レベルでの影響を包括的に理解し、その原因を知り対策を探ります。
- なぜ日本は気候対策に大きく立ち遅れているのかを知り、それへの対策を考えます。
(※)ウオッシュ=グリーンウオッシュ、SDGsウオッシュなど日本の企業がそれらしい取り組みをしているような見せかけの活動のこと。「GX 電源法」はその象徴、日本は国際社会から「ウオッシュ天国」と批判されている。
実践編#1プログラム
<実践1> “異常気象“ から卒業!
気候変動によって起こり得る事を包括的に知る包括的という意味は本来部分的ではなく、全ての要素を網羅していること。複数の内容で構成されている事柄の全体をまとめるという意味でもあります。
- 海洋酸性化とは何か?
- 海洋環境破壊の原因は農業
- 軍事行動・戦争行為は一瞬にして環境破壊
<実践2> 何故?日本は気候変動対策が遅れているのか?
- 国民の意識 ①環境教育 ②社会動向 ③日本の気候
- ウオッシュの蔓延 ①科学軽視の政治 ②SDGsへの不理解・ウオッシュの蔓延
<実践3> 効果的な行動の選択
私達が普通に生活していることに問題がある
- 肉食から植物性たんぱくへ 畜産の工業生産化が招いた様々な弊害 SO2削減と 次なるパンデミック予対策
- プラネタリー・バウンダリーとは何か?
- パワーシフト 自然エネルギーへ
- 使い捨て消費の廃絶(ペットボトル・海洋プラスチック等)
まとめ エネルギーと食から脱炭素社会へ
- 気候変動を包括的に理解する
- なぜ日本人は気候変動に関して無関心なのかを知る
- 人々の生活の変容は社会の空気感を変え、社会変革(システムチェンジ)の下支えになる ①食事 ②エネルギー ③使い捨て消費
- 社会変革(システムチェンジ)へ向けての行動 ①NGOへの参加 ②政治的課題と社会的合意の形成 ③地域主権という希望
<実践編#2> 「1,5℃の約束」気候危機に立ち向かう行動を探る
地球沸騰期!
地球温暖化の時代は終わり、‟地球沸騰化”の時代が到来した!
"12万年で一番暑い年"となった23年夏、国連事務総長のグテーレス氏はこの様に述べ、危機感迫る異例の会見を行いました。
ご存じのようにWMO=世界気象機関などは、世界の平均気温が観測史上最も高くなるとの見通しを発表、もちろんこれで収まるわけではなく、地球の沸騰状態は今後も続くという事です。
すでに1,1℃上がってしまった地球の海の温度は戻すことはできません。
それをせめて1.5℃までに抑えようという国際協調の枠組みも難しくなっている情勢で、気候科学者の中には、今世紀中には4℃まで上昇するという予想を立てている例もあります。
正に気候危機は待ったなし!
もう「一人一人ができることから考えよう…。」などと言っている場合ではなくなりました。
国民的課題として取り組む必要があり「気候危機を政治的な課題にすること」が最初の一歩です。
「国民的合意の形成」のために、エネルギーや食の問題等の大きな問題へのアプローチが重要です。
当然そのためには化石燃料に頼らないエネルギー転換に向けての技術革新が基本になりますので企業が大きく再生可能エネルギーに向けて舵を切る必要があるのです。
そのために市民グループや地域自治主義による社会改革のエネルギーが社会の空気感を変え企業の持つ技術・開発力促進の下支えになる必要があるのです。
気候危機に立ち向かう行動はどのように実践されていくのか?
このセミナー最終章「実践編#2 1,5℃の約束」では日本国内での情報だけではとても実感できないEU諸国での取り組みや国際社会、とりわけ企業が率先して気候危機対策に取り組んでいる実例などを参考にし、日本での可能性を探ります。そのキーワードは
- 市民運動・草の根活動が社会をリードし、企業が実践化する!
- 日本こそ気候危機対策のリーダーシップを担う!
実践編#2プログラム
- すでに大丈夫ではない現実「4℃まで上昇してしまったら人は生きられない!」
- 取り残された日本政府の取り組み、政府自らがウオッシュの体現 SDGsウオッシュだらけの日本
- 社会の大転換の3つの要素
- 個人の生活の変容
- 声を上げ続ける
- 企業リードの変革
- 企業の技術革新 技術開発の連鎖と「集団脳」の活用
- 日本は自然エネルギーの宝庫、エネルギー戦略はこのようにして転換をしていく
- 何故?メデイアは気候変動の原因や対策などを報道しないのか?
SDGsの構図を「SDGsのウエデイングケーキ」というデザインで表した(プラネタリーバウンダリーの構図を世界に提示したヨハン・ロックストローム博士らの研究チームの考案による)
「人新世」をむかえた現在の地球の状態において社会・経済の発展はもはや人のためではなく地球を守るため絶滅や破壊を回避するものであるべきという概念
まとめ
真実を知ることができにくい国内の状況、気候対策は我慢や生活の質を下げるようなマイナスのイメージではなく"前向きな取り組みであり新しい経済復興である"ことを理解しよう!
人の生活の変容を推進させるためにはいかに一人でも多くの人に話し続けることができるのか?にかかっている
そのためには果たして、国民全体が理解し、行動する必要があるのだろうか?
それともいったいどれくらいの人たち(理解し、行動する人たち)が社会変革をリードしていくのか?
社会変革へのイメージをより明確にしていく事、そして3段階での講座を通して、自分の頭で考え判断できることがこの講座のゴールです。
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